ボロボ事件
昨日同様、イギリスにいた頃のお話です。
イギリスの国民性はよくおおらかだと言われます。でもそれって裏を返せばおおざっぱって事で、仕事の定時を過ぎれば誰も仕事をしなくなったり、イギリス製のものってなにかと作りが雑だったりするんです。
ウチの両親も誰かに手紙を書くときは必ず3通くらい出していました。手紙が届かないってことは日常茶飯事だったみたいですね。
そんなイギリスで僕の一家はボルボという車に乗っていました。ボルボはスウェーデンの車ですが、なにせ管理をしてるのがイギリス人だったので、まあお察しです。
そしてイギリスの車ってほとんどマニュアル車です。オートマ車を借りようとすると驚かれちゃう位、その頃はみんなマニュアルにしか乗っていませんでした。
アメリカ人がイギリスをバカにするジョークの一つでこんなものがあります。
「何でイギリス人がぬるいビールを好んで飲むか知ってるか?奴らは車のエンジンさへもろくに冷やせないからさ。」
残念ながらこのアメリカ人には同意します。
イギリス車ってほんとによくエンストするんです。しかも原因は大抵オーバーヒート。だから運転するときは普通とはまた違う気遣いが必要でした。
そしてある日、ついに事件が起きます。
オカンが運転中だったボルボが交差点のど真ん中でエンストしたんです。しかもその交差点はピカデリーサーカスというロンドンの超有名な場所、言うなれば日本の新宿渋谷みたいな所でした。
もう車内は大パニック。交差点も大混乱。
でもこういう所で外国の良さが分かります。
何人かの通行人の方が車を押してくれて事なきを得たのでした。
これがトラウマでウチはもうオートマにも乗らなくなったし外国車も敬遠するようになりました。
これが俗に言うボルボならぬボロボ事件の顛末です。今思い返しても背筋が凍ります...
今日もご覧いただきありがとうございました!
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